桑田真澄、前田健太推薦! PL学園時代にエースとして春夏甲子園に出場し、怪物・松坂大輔と延長17回に及ぶ死闘を演じたことや、立教大学時代に完全試合を達成したことをご存知の方は、私がずっとエリートとして順風満帆な野球人生を歩んできたと思われている方が多いように思う。 だが、実はそうではない。 小中時代はずっと二番手の投手で、埋めようのないエースとの実力差に荒れた時期もあった。 そして、松坂大輔という怪物に出会ったときに感じた、圧倒的な敗北感。 復活して2年秋には完全試合を成したが、その後イップスを再発して、右肘じん帯を損傷。4年生ではキャプテンに任命されながら、1年間ほとんど試合に出ることはなかった。 私の野球人生は、壁と挫折の連続だった。(本文より) 野球を辞めた真の理由や、松坂世代との知られざるエピソードも満載! 野球に対する考え、指導方法、教育や子育て、壁に直面している将来ある選手たちや保護者の方々へのメッセージなど、盛り沢山の内容! 巻末には、松坂大輔との特別対談も収録! あの「伝説の夏」から20年! 松坂大輔(中日ドラゴンズ投手) 和田毅(福岡ソフトバンクホークス投手) 藤川球児(阪神タイガース投手) 館山昌平(東京ヤクルトスワローズ投手) 杉内俊哉(読売ジャイアンツファーム投手コーチ) 村田修一(読売ジャイアンツファーム打撃コーチ) 小谷野栄一(東北楽天ゴールデンイーグルス一軍打撃コーチ) 新垣渚(福岡ソフトバンクホークス元投手) 東出輝裕(広島東洋カープ一軍打撃コーチ) 平石洋介(東北楽天ゴールデンイーグルス一軍監督) また、著者は以下のように述べている。 あの甲子園から、松坂世代と呼ばれてから、20年という時が流れていた。私は同じ歳のプロ野球選手が、引退についてどう考えているのか、松坂世代についてどのような感情を持っているのか聞きたくなった。 すでに引退した者、今季で引退の決意を固めた者、引退という二文字に必死に抵抗し、戦っている者。また、そこに至るまでの道や、松坂大輔と出会って、どのような影響を受けたのか……そんなストーリーをアナウンサー、伝え手として皆さんに知っていただきたく、一冊の本にすることにした――本文より
「怪物と闘ったPLのエース」(竹書房)
PLに入ったとき、同学年の投手の中では6番目の評価で、寮生活の厳しさや苦しさや悔しさに、何度も人知れず涙を流した。1年夏には名門PLの投手として、甲子園のベンチ入りを果たすという栄誉に浴しながら、2年夏は屈辱のメンバー外。私はスタンドで応援する立場だった。
大学では、常に松坂と比較され、あまりにも重い“延長17回”の十字架に耐え切れず、心は病んでいった。イップスになって投手クビの宣告をされ、初めて両親の前で「野球を辞めたい」と号泣した。その後は野次にさらされながら、外野を守っていた。
いま初めて語られる、上重聡の真実――。
「20年目の松坂世代」 (竹書房)
「平成の怪物」と出会った男たちの、
ライバル心、憧れ、悔しさ、感謝の思い………
「松坂世代」10人が、胸中のすべてを
PLのエースに告白!
「松坂世代という言葉が通用するよう俺は頑張らなきゃいけない」
「大輔はライバルではなく憧れの人」
「世代全員分の思いを背負うのが大輔の使命」
「いつかプロでもマツと投げ合いたい」
「1度でいいから松坂に勝ちたかった」
「大輔を見て投手を辞めることを決意した」
「マツからせめて1本ヒットを打ちたかった」
「大輔と松坂世代が絶望の淵から救ってくれた」
「大輔が大輔であるために走り続けるのが世代のトップの義務」
「俺らの大輔はこんなもんじゃないんだというのを見せてほしい」